金子内科院長ブログ

アトピー性皮膚炎

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     アトピー性皮膚炎をはじめ皮膚疾患を有する者にとって、夏は非常に辛い季節です。

    まず普段は服などで隠すことができる患部の露出度が多くなる、汗や日光で悪化し易い、など、この夏もいろいろとお悩みの方が多いと思います。

     僕自身は元々アレルギー体質でしたが、医師になってアトピー性皮膚炎を発症しました。研修医2年目の時、突然 顔〜上半身に湿疹が生じ、段々悪化して目や口の周囲の皮膚がただれ開けられない状態となり、所属していた日本医大病院の第2内科(神経・腎臓)に入院しました。何だか訳の分からない皮膚疾患で、第2内科の専門分野でもありませんでしたが、腎臓の清水先生が快く主治医となって様々な検査をしてくださり、「内科的疾患ではなさそうだ」とのことで皮膚科の先生にご高診いただき、アトピー性皮膚炎と診断されました。アトピー性皮膚炎というと、小児の頃から罹患し改善しない人が成人まで苦しむ病気と思っていたのですが、高齢であっても過度のストレスがかかりつづければ発症し得ることをその時初めて教えていただきました。

     初めのうちは完治させたいと様々な抗アレルギーの内服薬、ステロイド軟膏など試しましたが、疲れなどストレスが溜まるたびに悪化しました。数年ほどして、「完治させることは無理なことであり、なるべくストレスを溜めないように、上手く内服薬や軟膏を使用してアトピー性皮膚と付き合っていこう」という気持ちになりました。そのような考えに至ってからは少し気持ちも軽くなり、症状も落ち着くことが多くなりました。

     ステロイド軟膏は本当に効果があり、皮膚科患者にとって魔法のような薬です。ただし、使用方法を間違えると悪魔の薬にもなります。当時皮膚科の教授であられた本田先生は、そのことを授業などで常々お話されていたので、自分の身体を使いながらステロイド軟膏の使用方法を習得しました。現在はプロトピック軟膏などステロイド以外の良い薬もあり、自分でも顔面などに適時使用しています。

     自分には海水療法が効果があるようで、毎年5〜6月頃に1回海に行って2〜3時間海水につかっておくと、その夏にはさほど症状が悪化せずに済んでいましたが、今年は開業したてで時間的にも精神的にも余裕がなく、海水療法を行えませんでした。そのためか6月下旬から全身のかゆみが強く、朝起きると、シャツやシーツに血がついた状態で非常に苦しみました(最近少し和らいできています)。

     これからもアトピー性皮膚炎と上手くお付き合いしながら、どんな病気でも辛さは同じと思って、少しでも様々な疾患でお悩みの患者さん達の力になれるように診療を続けていきたいと考えております。


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